高森台に家族4人で暮らす江上さん一家。夫婦ともに高蔵寺生まれ高蔵寺育ち、両親や兄弟家族も近所に住んでいるという生粋の高蔵寺っ子ファミリーです。江上さん一家の暮らしぶりを拝見すると、そこには笑顔いっぱいの豊かな時間が流れていました。
ニュータウン出身の夫婦と
元気いっぱいの子どもたち
取材をしたのは、残暑が厳しい9月のはじめ。玄関のインターホンを鳴らすと、中から元気な子どもの声が響いてきました。江上さん一家は、高森台にある庭つきの一軒家で夫婦とお子さん2人の4人で暮らしています。6歳の長女と3歳の長男は元気いっぱい。人工芝が敷かれた庭を裸足でかけまわり、暑い日にはビニールプールで水遊び。広い庭が子どもたちの格好の遊び場になっています。
夫婦はともに高蔵寺ニュータウンの出身。藤山台に住んでいた諭さんと押沢台に住んでいた彩さんは、彩さんが高校生のときにラグビー部のマネージャーとOBとして出会いました。社会人になって再会し意気投合。結婚後は中央台のUR賃貸を経て、高森台に家を建てました。
なんでもまちの中にある
そのサイズ感がちょうどいい
家を建てる前は、利便性を求めて名古屋市内で暮らすことも考えました。それでも、高蔵寺で暮らすようになり、あらためて地元の良さを実感しています。
「まち全体が “じぶん家”のような感覚です。外から高蔵寺に帰るとほっとするし、仕事以外ではここ半年近く高蔵寺を出ていないですね(笑)。車で移動すれば、道が広くて渋滞もないので、名古屋よりかえって便利です」と諭さん。
「名古屋まで買い物に出かけても、『高蔵寺でも買えたよね』と言いながら帰ってくることになるんです(笑)。生活に必要なものは揃うし、サンマルシェには広い100円ショップがあったり、アピタには居心地のよいフードコートがあったりして、家族で出かけるのにちょうどいいです」と彩さん。
年齢を重ね、家族が増えるに連れて居住地に求めるものは変化。いつものショッピングセンターも、子どもが通う幼稚園や学校も、行きつけの居酒屋もすぐ近くにある。ニュータウンの環境が今の暮らしにフィットしていると感じています。
まち全体が
子育てのフィールド
庭で取材をしていると、「なにしているの?」とご近所さんから声がかかり、世間話に花が咲きます。「実は、家を建てたときに予算がなくて庭と道路の境界に塀を作れなかったんです(笑)。おかげで、近所の方が気軽に声をかけてくれるようになりました」と笑う諭さん。
高森台では子どもの数は減少傾向にありますが、その分地域ぐるみで子どもを見守る雰囲気があります。「近所を子どもと歩いているとご高齢の方々がたくさん声をかけてくれて、あたたかいなと感じます。この辺りは公園や支援センターもたくさんあるし、幼稚園の先生は熱心だし、子育てコミュニティが活発で面白い活動をしている人もたくさん。高蔵寺に家を建ててよかったです」
実家が近いから、
子育ての手がたくさん
夫婦それぞれの実家が近いことも、地元で暮らすよさの一つ。「昨日も実家で夕飯を食べて、お風呂も済ませて帰ってきました。幼稚園の送り迎えをお願いすることもよくあります」と彩さん。
子どもたちは祖父母とも仲良し。ときには、おじいちゃんと孫だけで公園をはしごして遊ぶ日もあるとか。子どもが歩いて移動できる距離に、安全に遊べる公園や広場が整備されているニュータウンだからできることかもしれません。
「子どものこと、親のことを考えると、お互いの実家が家の近くにあってよかったとあらためて思います」と諭さん。一家が高蔵寺に住むことは、諭さんの両親の希望でもありました。
子どもに望むのは
自分らしく、健やかに
江上さん一家の子育ては、子どもたちのペースを尊重していることが伝わってきます。
「成長するにつれて、社会のルールは否応無しに学ぶことになると思います。だから、小さいうちは自然の中で思いっきり遊んだり、いろんな世代の方と関わって、自分らしく過ごしてくれたらいいなと思っています。自分をきちんと表現できる子になってほしいですね」
地域ぐるみ、家族ぐるみの子育てで、親も子ものびのび、健やかに。江上さん夫婦が望む子育て環境は、自分たちが生まれ育ったこのまちにありました。