今回で第3回となる「住宅団地再生」連絡会議が初の地方開催として高蔵寺ニュータウンで開催されました。
「高蔵寺ニュータウン」は高度経済成長期に建設された大規模なニュータウンの一つで、まちびらきから50周年を迎え、初期の入居者が一斉に高齢期を迎える等の課題が生じつつある中で、市が算定した「高蔵寺リ・ニュータウン計画」に基づき、多様なプロジェクトを展開しております。
そこで、まちづくり事例の情報共有による課題解決及び高蔵寺ニュータウンでの取組の発信を目的として、「住宅団地再生」連絡会議を高蔵寺ニュータウンで開催しました。
「住宅団地再生」連絡会議については、下記ホームページ参照
今回の会議は、平成30年11月5日(月)、6日(火)の2日間に渡り、高蔵寺ニュータウン事前視察をはじめ、シンポジウム、意見交換会、現地研修の内容で開催されました。
高蔵寺ニュータウン事前視察では、136名の参加があり30分ほど高蔵寺ニュータウン内をバスの車窓から視察しました。
参加者の方々は皆、熱心に視察をされ、高蔵寺ニュータウンについて数多くのご質問もされ、高蔵寺ニュータウンに非常に興味を持っていただけました。
~シンポジウム~
11月5日(月)午後1時から東部市民センターホールで行われたシンポジウムには、北海道から九州まで、全国各地からご来場いただき、また、多数の市民の方にも参加していただきました。
参加者は総勢350名を迎え、まちづくりにおいて先進的な取り組みを実施している団体による事例発表等が行われました。参加された方々からは、「各市の色々な取組が面白かった」とのお声や「まちづくりの勉強になった」等の感想をいただきました。
〈シンポジウムの内容〉
・基調講演
「高蔵寺ニュータウン計画からリ・ニュータウン計画へ」
春日井市市政アドバイザー(中部大学教授)服部 敦 教授
・事例発表
①新たなコミュニティ交通「菱野団地住民バス」に関する取組 愛知県瀬戸市
②泉北ニュータウンまちびらき50周年事業の取組 大阪府堺市
③先導的モビリティを活用した新たなまちづくり 愛知県春日井市
④押沢台北ブラブラまつり 押沢台北ブラブラまつり実行委員会
⑤地域主体の構想づくりとその実践 NPO法人まちの縁側育くみ隊
< ↑ 主催者である、春日井市 伊藤市長からの挨拶の様子 >
< ↑ 高蔵寺ニュータウンの紹介 >
< ↑ 春日井市市政アドバイザー(中部大学教授)服部 敦教授による基調講演の様子 >
< ↑ 瀬戸市による「新たなコミュニティ交通『菱野団地住民バス』に関する取組」の発表の様子 >
< ↑ 大阪府堺市による「泉北ニュータウンまちびらき50周年事業の取組」の発表の様子 >
< ↑春日井市による「先導的モビリティを活用した新たなまちづくり」の発表の様子 >
< ↑ 押沢台北ブラブラまつり実行委員会による「押沢台北ブラブラまつり」の発表の様子 >
< ↑ NPO法人まちの縁側育くみ隊による「地域主体の構想づくりとその実践」の発表の様子 >
~意見交換会~
同日午後4時からグルッポふじとうにて行われた意見交換会には、155名の参加があり、各テーマに沿って様々な意見が飛び交い今後のまちづくりの活動の参考になる等、非常に意義のある意見交換会になりました。
〈意見交換テーマ〉
①「団地再生のためにまず取組むべきこと」
②「地域住民から発信するまちづくり」
③「交流拠点施設から発信するまちづくり」
④「空き家流通に関する取組(DIYなど)」
⑤「多彩なモビリティを活用したまちづくり」
< ↑ 各部屋にテーマ毎に分かれての意見交換会の様子 >
~高蔵寺ニュータウン現地研修会~
11月6日(火)午前9時から行った高蔵寺ニュータウン現地研修会には84名の方々に参加していただきました。
高蔵寺ニュータウンにて実施した自動運転実証実験地やDIY住宅のモデルルーム、グルッポふじとう等を巡り、高蔵寺ニュータウンに関する造詣を深めていただきました。
〈高蔵寺ニュータウン現地研修会行程〉
高蔵寺ニュータウンセンター地区→歩行支援モビリティ実証実験地→用途地域変更地域→名大COI実証実験地→タウン石尾台→旧西藤山台小学校施設→DIYモデルルーム→グルッポふじとう
< ↑ 高蔵寺ニュータウン >
2日間に渡って開催された第3回「住宅団地再生」連絡会議には、全国からたくさんの方にご来場いただき、また、多くの市民の方々にも参加いただき、高蔵寺ニュータウンを広く知っていただけたのではないかと思います。
主催 春日井市、「住宅団地再生」連絡会議(事務局:国土交通省他)