昨年度の大好評により、本年度も実施している高森山公園フォレストサポーター養成講座の様子を写真たっぷりのダイジェスト版でお届けします!
初回は11月7日に実施しました第1回の講座の様子です!
まずは座学からです!
グルッポふじとうにて座学開始! 最初は公園の歴史や講座の目的を共有 次に眞弓先生からの講義 里山の意義から生態系まで幅広く 一番大切にしたい「里山活動を楽しむこと」も事例で紹介
眞弓先生の講義の中で特に印象的だったのは、「里山の環境には人が関わらないと姿を消していく生物がたくさんいる」ということでした。
人が手を入れたら自然が壊れてしまうのでは、という考えから新たな気付きを得られました。「手つかずの自然と人里の間(里山や田畑など)の環境に住む生き物が多く絶滅している」という事実を学ぶことで”里山に関わっていくこと”の意義を強く意識できました。
また、里山林(=人の手が入ってきた林)を放置していくと常緑樹が落葉樹を淘汰して、多様性のない(樹種の少ない)山へと変わっていってしまうことも解説。会場内では「そうだったのか」と大きく頷く方々が目立ちました。
適切な除伐をしていくことで守られる種があることや花が咲く環境が作れることなども、他の森での事例や写真などを用いて受講生の皆さんと共有していきました。
そして、最後にはこの講座が一番お伝えしたいこと「里山活動は『やらなきゃいけないからやる』のではなく、『やっていて楽しいからやる』。」というテーマについて、里山を楽しむ様々なテクニックとともに紹介。「この講座の中でもいくつかやってみましょう!」という実践型ならではの締めくくりとなりました。
座学はここまでで90分と短時間集中です。このあとは会場を現地に移し、実際の里山の中での解説です。
みんなで軽い山登りから 山頂の高木を見上げ、解説します
山頂はところどころ地面に光が!(昨年より明るい!) でもまだ花が咲くには暗い状況です 暗いところの上空は常緑樹の葉で占拠されています 除伐されて明るい場所は、空が抜けて見えるのがわかります
少し移動してさらに解説 林の奥に何か見えてきました 除伐材を集積してつくったビートルズベッドです 次に山道へ 松が枯れてしまう事象を解説 皆さん真剣に森を観察します 地面の富栄養化が原因 松が元気になれる環境だとマツタケも取れることなども学ぶ そして林縁部(林の外周部)へ 昨年作った入口も見ます 昨年の先輩の成果を見て納得 林縁部を明るくして花が咲く環境をつくれることを学びます まだまだ探索は続きます 園路沿いの植生です 高木が多く、低木が少ないことを確認 幹の細さと成長の速さの関係 細く、早く伸びる常緑樹が増えています 普段気付かなかった明るさなどのことに気付き始める受講生の皆さん 森の変化を実際に見て、歩いて感じました
現地歩きで、座学での気付きを体験につなげることができました。
事務局としてうれしかったのが「山のことを改めて知ったり、新しい考え方に触れたりできて刺激的だった」「次回に体を動かすのが楽しみになった」といったご意見をいただけたことです。
次回は実際に除伐を体験。里山活動を実践的に学んでいきます。
最後になりましたが、今回ご参加いただきました12名の受講生の皆様、また、ご協力いただきましたフォレストサポート部の皆様、NPO法人高蔵寺どんぐりs様にお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
次回の経過報告もどうぞお楽しみに!