11月7日から実施している高森山公園フォレストサポーター養成講座の様子を写真たっぷりのダイジェスト版でお届けします!
前回に引き続き、11月20日に開催した第2回の講座の様子です!
第2回は高森山公園に集合して、里山活動を実際に体験していきます。
今回は、道具の使い方や除伐すべき木の選び方はもちろん、里山活動の心得まで実際の山の中で学んでいきます。
休日のさわやかな朝9時半 はじめは準備体操から けがを防ぐため、柔軟もノウハウです いざ出発! 里山活動で、先日よりも道が少し明るくなっていました 除伐作業の前に、山頂を改めて見渡します 上空の葉で暗くなっています 地面に花木がいない状況を解説 除伐により過去に埋まった種が芽吹く可能性なども学びます 健全な里山環境を目指した除伐作業の意義を再確認です
講義の中では「山道にはある低木層の植物が、なぜ山頂にはないのでしょうか。それは明るさが要因。道は光が入るから高木だけでなく、花や低木が見られますが、ここの明るさではまだ花が咲くには暗すぎるからです。」との解説がありました。
成長の早い常緑樹を除伐せずにおくと、林床(地面の部分)に植物が育たない環境に移っていくことを改めて学びました。
そして作業場所へ 今回は山頂脇の南側斜面です 幹の細い常緑樹が上空を占拠 成長が早く、切っても姿を消さない種であることなども解説します そして早速、実践へ 受講生の方に切ってもらいます 交代しながら刃を入れていきます 倒れる方向を考え、安全確保 無事倒れました! 次は切ったあとの処理を実践 枝を落とし、線材を残す いよいよ班に分かれて本番です。昨年の受講生のリーダーが教えます 切り初め きれいに切れました! こっちでも切り初め 手分けして枝を処理します ここに木の葉のダムをつくります 作業の解説を真剣に聞く皆さん そしてすぐ実践! 昨年も驚きましたが、皆さん自主的に作業を進めていきます! きれいに処理された線材を組む あっという間に組みあがってきました 形が見えてきます 上には処理した枝を敷き詰めます
できました!カントリーヘッジ! 上空も少し隙間が。落葉樹の枝は残っています 切った場所に光が落ちています 花が咲く環境に近づきました
そして恒例の記念撮影をここでパチリ 皆さん満足げ!
最初はどの木を切るべきなのかを迷いながらの作業となりましたが、「葉が残っている幹の細い常緑樹を探して切る」と説明されると次々に作業が進んでいきました。
切った後の整え方も、最初こそどうすればいいのか戸惑っていましたが、体を動かし、形が見えてくるにつれてそれぞれが役割を見つけて主体的に作業されているのが印象的でした。
これだけでは終わりません 前回作った入口へ 開けた雰囲気と明るさが大切です その脇の林縁部を作業します 園路側に光を求めて覆いかぶさっています ここの際に光を取り込む作業です 中に踏み込み、除伐です 葉のない落葉樹を切らないように注意しながらの作業 ここにもカントリーヘッジを もう慣れたのかどんどん進みます 声を掛け合いながら協力して作業 少しの時間でもすっきりとしてきました 最初は見えなかった皆さんの姿が見えてきました
こちらが作業前の様子 作業後 少し奥が見えるように 奥まで見えるだけで安心感が出てきます 林縁部がすっきりして親しみやすさが出てきました 園路を歩くのが楽しくなりそうな雰囲気です
最後の作業が終わったとき、「もっと向こうまで作業したら、もっと良くなりそうですね」との声に、眞弓先生が「もっとやりたい、というのはいいことですね。でも、良くなると欲が出ますが、里山活動は無理しない程度に抑えて『たくさんやらない、ノルマをつくらない』ことを大事にするのが『楽しく続けるコツ』ですよ」とおっしゃっていました。
「今日はここまでやらなきゃ」となってしまうと、作業量ばかりに気がいってしまい、作業中の会話が減るなど楽しさが減っていくのだとか。
事務局も受講生の皆さんと一緒に「なるほど」と深く感銘を受けました。
楽しく続けることを一番にする、成果を一番にしない、とこれからも忘れずに教訓としていきたいと思います。
次回は高木の除伐を体験します。経過報告を引き続きどうぞお楽しみに!